平成24年度介護報酬改正により、“在宅支援”がより色濃く指摘されるようになりました。
今後2050年ごろをピークに、利用者数の激増が予想されています。“団塊の世代”の高齢化です。
国としては今後財源が限られているため、入所施設を増やすことは厳しい、という現実があります。
したがって、近年在宅支援の方針がより鮮明に色づけられてきたわけです。
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参考までに、“2015年高齢者介護施策” 厚生労働省発表のURLです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kentou/15kourei/3.html
“在宅で安心した暮らしを!”という流れです。
興味ある方は上記URL御参照ください。壮大なプランが目白押しです。
国が考えることってすごいですよね。
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この流れを受けて、賀新会でも4月より“在宅支援会議”を開始いたしました。
医療職・介護職が一同に集まり、ご利用者の在宅支援についてディスカッションをすすめています。
一言に“在宅支援”といいましても、実際は非常にたくさんのハードルがあります。
まずは“ご利用者の重症化・超高齢化”です。
老健ニューエルダー(NE)ですが、60%近くが要介護4,5であり、半数以上が85歳以上、4人に1人が90歳以上、という大変な状況になっています。
すんなりと在宅へ、というわけには到底いかない状況です。
つぎに、“家族の方々のご理解”です。
いままでは“入所出来ればずっと面倒見てもらえる”という認識の御家族が大半でしたが、今後は積極的にご自宅に復帰していただく事をご理解いただかなくてはいけません。
核家族化が究極的に進行していますし、たとえ家族で一緒に住んでいても日中介護者ゼロ、などは良くある話です。
一言に高齢者の在宅支援といっても、実際は御家族の生活パターンにまで介入する可能性が高いのです。
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要するに、“言うのは簡単 実行するのは大変”ということです。
こういう活動は、チームで協力しないと大変なことになります。
そこで定期的に会議を開こう、ということになったわけです。
4月当初は私が司会者ですすまていましたが、現在はMSWに仕切っていただいています。
私はだれか一人だけ重圧がかからないようにだけ注意して、あとはお任せしています。
介護の方々は本当に優秀で、いまのところ在宅支援活動は順調に進んでいます。
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今後は、“施設に入ったらもう出れない”というイメージを変え、“NEなら在宅復帰のサポートをしてもらえる”という信用を獲得したいと思っています。
そういう意味でも、しっかりディスカッションを進めていくことは大事だと考えています。
ほかの法人ではどうされているのか全然知りませんが、やっぱり顔を合わせて討論しないとこういう支援事業はうまくいかないと思います。
医者が旗を振るのが良かったのかどうか、これも良く分からないのですが、まあみんな頑張ってくれているからいいかな?
一連のデータと方針についてPDF入れておきます。
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介護については本当に不勉強で無知なので、ドキドキしながらやっています。
事務長さんが介護保険に精通されていて助かりました。行政関係は回りくどい表現で苦手です。
だれか介護関係が得意なドクターが来てくれないですかねー
(独り言、です)