今年より本格的に玉島第一病院の新築計画を進めています。
まだまだ検討段階ですが、イメージ画像です。
積水ハウスグループにご協力いただき、デザインと建築を一体化した方法(デザインビルド:DB方式)で進めています。
病院の中にオープンテラスがあり、2階・3階にテラスがひろがります。
ほんとうに緑がたくさんです。
景観・採光の目的とともに、ヒートアイランド現象対策・CO2排出対策としても画期的であると考えています。
当院は再入院で治療を繰り返さなければならない患者さまが多いです。
そういった患者さま・ご家族含に対し、“またがんばろうよ!”と励みになるような温かなイメージが出せればいいな・・・と思っています。
しかし1階から空が見えるなんて、どんな感じなのでしょうか?
だいぶ今とかわりますね。
・・・・・・・・・・
私は、建築にあたって、実際に建築に携わる方の意見をしっかり取り入れるべきだと思っています。
D(デザイン)がんばってて外見はおしゃれだけど、部屋の配置やスパンはこうしたほうが・・・
D(デザイン)側で行ったいろいろな工夫はわかるけど、それではコストが・・・
B(ビルド)側としては、そういった“ツッコミみどころ”が山ほどあるそうです。
われわれの建築計画では、D(デザイン)側と、B(ビルド)側の連携をしっかり行い、デザインの段階で十分なビルド側のフィードバックを行いたいと思います。
・・・・・・・・・・
話が飛ぶのですが、何で日本の建築はこんなに劣化が早いのでしょうか?
日本は気候上劣化が早い・・・というところもあると思いますが、どうも、変ですよね。
ヨーロッパなどは、100年以上使われている建築物(もちろん病院も)はたくさんあります。
財務省HPに“日本の住宅はなぜ短命か?”というコーナーがございました。
↓ ↓ ↓
・ 日本は建物<土地の考え ⇒リフォームに投資しない ⇒劣化化が早い
・ 外国は建物>土地の考え ⇒リフォームに積極的に投資 ⇒劣化が遅い
だそうです。
リフォームと新築は同じくらいお金がかかりますし、特に病院は患者様がおられそうそうリフォームもできません。
しかも、病院の建築基準のルールは毎年変わってきています。
正直、リフォームでは追いつきません。
結語、とくに病院は30-40年ごとに新築を検討していかねばならない悲しい運命なのかもしれません。
作る前にもう壊すことを考えるなんてさみしい限りですが・・・
せめて私としては、次の世代にバトンタッチする際、“こんなハイセンスな建物を壊さないといけないなんてツライ!”と泣いていただけるように、がんばっていこうと思っています。