私は小・中・高・大・社会人と“ボンボン”とバカにされてきました。
私は某私立大学に入学しましたが、○ャガーに乗っているチャラい後輩に、
“いや~西山さんは究極のボンボンっすよ!自覚症状無いっしょ?超OKっすよ!!”と罵られる始末でした。
茶髪で○ャガーの後輩にボンボンと言われるってことは、力士にデブと罵られるようなものです。
これらの経験はいまも私の心に今も暗い影を落としていま・・・せんが、
ボンボンと言われる私でも、さすがにコレはど~なん?と思う2つのネタをご提示させていただきます。
☆ マイナンバーについて物申す
10月に住民票のあるポストに、全国民のマイナンバーが支給されます。
企業は源泉徴収票に職員のマイナンバーを登録する義務が生じました。
今後企業は従業員のマイナンバー管理を厳密に行う必要が生じました。
マイナンバーの管理は企業のきわめて重要な業務になりそうです。
それはいいのですが・・・
マイナンバーに連結し、国が個人の医療履歴をチェックできるようになります。
また健康診断の結果も、原則国にデータ提出しますので国がチェックできます。
なーんで個人の病歴をマイナンバーに連結させるの?といいますと、
多数の病院で薬をもらい、売ってしまうワルい輩の対策・・・
全国民の医療データを集め、ビッグデータとして活用・・・
と言いますが、
国家の思惑は、別の所にあるのは明白です。明言は避けますが。
② 国が個人の銀行の預金を閲覧できるようになる!
前総理がさらっと法案に盛り込み、さらっと通ってしまいました。
なーんと、国が個人の銀行預金のデータをチェックできるようになります。
国家といえど個人の預金情報の確認は、犯罪の際など特別な事情以外はNGでしたが・・・
しかし今後は完全に”つつぬけ”になってしまうのです。
納税額と預金額がマイナンバーで完全に把握されてしまう・・・
①②については、病院や銀行の“個人情報保護神話”を根底から覆すものです。
しかし・・・
☆ 同一労働同一賃金法案について物申す
国際労働機関(ILO)は、同一労働同一賃金を基本的人権としています。
労働時間で(常勤か非常勤かで)賃金差別をしてはいけないわけです。
この原則は非常に正しいと思います。
しかーし!
日本の労働システムは海外と大きく違います。ガラパゴスルールです。
・ 終身雇用制度 (海外ではありえない!)
・ 新卒者採用の年齢制限と定年制度 (年齢差別であり海外では完全に違法!)
・ 解雇の要件がきわめて厳しい (日本法人の外国人CEOはびっくり仰天!)
などがあります。
つまり、日本と海外では労働の在り方のボトムラインがまったく異なるのです。
その上で、3つの疑問があります。
① そもそも同法案は“同一労働同一賃金”を公言していない
同一労働同一賃金法案は、ある労働に対しみんな賃金を同じにしましょう、という
法案・・・ではありません。
同一の仕事で正規職員と非正規職員の間で極端な待遇の差をつけないようにしましょう、
なるべく均等に待遇するよう努力していきましょう、という法案です。
つまり、同一賃金均等待遇法案なのです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS19H38_Z10C15A6EA2000/
つまり、最初からネーミングが間違っているのです。
② なんでこのタイミングで?
同一労働同一賃金は労働者のための法案です。
ところが、民主党政権時にこの法案が支持母体集団(労働組合)に大反対されました。
彼らは“格差是正”が大義名分です。
しかし、正規と非正規職員の完全一致も困る、というのがホンネだったようです。
そのあたり熟考した上で、やはり民主党政権の時法案化すべきだったと思います。
そうでなければ、民主党さんの顔が立たないでしょう。
私としては、マイナンバー導入でアップアップなのに、なんでこのタイミングで?という疑問がぬぐえません。
③ だれが得をするの?
繰り返しますが、同法案は同一労働に対し同一賃金にしましょう、
・・・とは一言も述べておりません。
それなのに“同一賃金”という美辞麗句が独り歩きしたら、どうなるでしょうか。
全国で“私達は同一賃金ではない! 差別されている!!”と嘆く人間が続出します。
“同一賃金の定義が不明瞭だし、悪いけどありえないユートピア幻想だよ”
・・・ズバリ言うわよ細木数子さんの如く、誰が彼らに言ってあげるのでしょうか?
繰り返しますが同一労働同一賃金は、前政権時労働組合(=多くの労働者の味方)が難色を示しました。
もちろん多くの管理者側の方も、日本の労働システムとマッチングしないと考えているでしょう。
現場が混乱して、無意味にみんな仲が悪くなるんでないの?
ようするに・・・
・・・・・・・・・・・
全国のボンボンを代表として、“そのレベル”の代表として、気づいた事をささやかせていただきました。
その程度、ということでご容赦下さい。