アメリカでは、医療情報の所有権は患者さんにある、という法律が正式に決定したそうです。
患者は自分の医療情報を自由に利用できる一方、管理責任も生じます。
アメリカでは医療機関のグループ化が進んでおり、患者の医療情報を管理する会社も巨大化しています。
その医療情報管理会社の最大手Ascent社が、Google社と連携し、医療情報をAIを用いて分析しヘルスケアに活用するプロジェクトを立ち上げました。
その名も、“プロジェクト・ナイチンゲール”です。
分析するデータ数、数千万人とのこと。スゲ~・・・
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おいおい、そんなの大丈夫なのかよ・・・
個人情報保護で日々苦労している方々からは、???と疑問だらけだと思います。
ここで、“HIPAA”という法律が、キーワードとなります。
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HIPAA : Health Insurance Portability and Accountability Act
(医療保険の携行性と説明責任に関する法律)
セキュリティと匿名化、の2点が主内容です。
ここで、ひじょうに重要なポイントがあります。
HIPAAでは、医療機能を実行するのに使われる場合に限り、患者や医師の同意がなくても、病院はパートナー企業にデータを提供可能となっています。
つまり、Ascent社は、HIPAAに準拠し、Google社と提携し自由にデータ分析が行える、ということです。
もちろん“プロジェクト・ナイチンゲール”という医療目的があり、セキュリティと匿名が必須ではありますが。
しかし、本当にちゃんと匿名化してデータ分析しているんでしょうか?・・・
Googleの個人情報とちゃっかり“名寄せ”しとらんやろうな・・・
あのおっちゃんはこの健康データじゃろうから、60台メタボじゃな!
収入もこのくらいじゃろう。
健康食品のチラシをバナーに貼っちゃろう・・・
あ、そうだ!健康診断ツアーの紹介も貼り付けとこうかのう。
これもあのおっちゃんの健康のためじゃけん!
おっと、これではゲスな岡山弁ナイチンゲールになってしまいます。
Googleさんに、失礼でしたね。スミマセンでした。
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じつは日本でも、個人情報は自分で所有・管理責任があるという考え方に変わりつつあります。
そこで、“情報銀行”という概念が、出てきています。
2019年総務省で、情報銀行の指針が発表されました。
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すでに大手銀行などが参画しているようです。
いやはや、すごい時代だ・・・
日々個人情報保護!個人情報保護!と締め付けられているワタクシとしては、日常とのギャップに、正直戸惑いを隠せません。
もう自由空間は、脳みその中の妄想しか、無いですね!
それもAIで予想されたりして・・・
勘弁してよ~