4月27日、チーム医療CE研究会に行ってまいりました。
今回は心電図の勉強です。
“先生!私心電図って、ミミズが這っているようにしか見えないんですけど”
朝の行きがけの電車で同行の女性が私につぶやきました。
“俺も心電図って、なんかピコピコしてんなぁ程度だよ。困ったら石丸先生に相談したらいいかな~みたいな”
私が答えました。
自分で言ってて何ですが、情けない・・・・
国家試験受験後10余年経過しますと、この程度になるのです。
とはいえ、整形外科医が心電図の勉強をする・・・それは方法を間違えるとエベレスト登山級の苦行となります。
整形外科医にとって心臓領域は鬼門であり、出来れば避けたい部門なのです。
心電図か~・・・俺ついていけるかなぁ・・・という後ろ向きな気持ちが受講前の率直な心境でした。
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このたびご講義頂いた平手裕市先生です。
図々しくツーショットお願いしました。
平手先生は、名古屋掖済会病院の心臓血管外科部長です。
野球で言うならメジャーリーガー、しかもリードオフマンみたいな方です。
雲の上の方ですね。
そんな平手先生のご講義を受けて感銘を受けたのは、隙あらば居眠りしよう、サボろう、という私たちのような人間対し、退屈しないように、分かりやすいようにと様々な工夫をこらしておられたことです。
心電図の略語の説明、不整脈の伝導路の説明などをテキストに色分けのボールペンで記入していき、小テストを挟んで何度も説明することで、だんだん苦手意識が無くなってきました。
心臓血管外科の先生といいますと、レッドゾーンアクセル踏みっぱなし、みたいなF1レーサーのような先生が多い(失礼)ので、この分かりやすく説明というお考えは、あちらの業界とは真逆のメンタリティーです。
ワザと難しく説明してやれ!俺たちはお利口なんだ!みたいな意地悪な事も医療業界ではままあることなのですが、平手先生のような心の広いお考えが世の中を救っていくのだと思います。
それに比べ、“自分はどうせアホだから勉強して意味ねぇや”と、勉強もしないのにぼやいてきた私・・・
小学生が宿題をしないレベルでブツブツ言い訳ばかりしてきた私・・・
こんなに努力しておられる先生がおられるのに、情けない限りです。
時々はこのような時間を設け、勉強していこうと思います。
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“先生、300,150,100,75,60,50,43って超わかりやすいですね!”
“先生、VPCってRonTになったらやばいですね!”
帰りのタクシーで朝のミミズ発言の女性が私に話しかけてきました。
これが朝と同じ人間の言葉でしょうか?
教育ってすごいな~と思いました。
話は変わりますが、玉島第一病院は今後呼吸療法チームを結成していこうと考えています。
呼吸・循環の勉強を進め、町の病院ならではの地域と連携した疾患治療・在宅支援事業を展開できればと思っています。
普通の肺炎って、色々な事情で基幹病院ではなかなか治療できなくなってきているのですが、いきなり在宅に戻すとまた悪化して救急車・・・みたいな悪循環は良くある話です。
そういうケースの橋渡し的な役割が出来ないか?と勝手に妄想しています。
やはり在宅療養支援、という医療の形が我々クラスの病院の生命線になってくると思います。
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呼吸療法士の山本さんと達との写真です。
お二人さん、だんだんVシネの香りがしてませんか?
お二人がお店を経営されていたら、ニコニコしながらパイナップル5000円ぐらい取られそうです。
でも本当に親切な方々です。
今後ともよろしくおねがいいたします。