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院長のささやき

2020年09月02日

クロマティ奇譚

微妙なタイミングのズレで、人間関係は驚くほどドラスティックに変化するものでございます。

突然ですが、皆さんつぎのような経験はございませんでしょうか。

岡山高校の寮で、外出の門限に遅れて寮監にゲンコツを食らったときの事です。

 

謝ろうとしてゲンコツがカスってしまい、もう一発・・・

ほんのコンマ数秒のタイミングのズレで、いろんなことが起きてしまうものですね。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

なぜ?どうして?謝ったのに・・・

 

 

死球後クロマティにボコボコにされたこちらの中日ドラゴンズの投手、宮下昌巳という選手です。

通算成績9勝12敗3セーブの、ちょっとマニアでないと知らない選手です。

クロマティに死球を与えたあと、謝罪したのにボコボコにされてしまいました。

“帽子を取って謝罪をしなかったので、乱闘になってしまった”というのが、公式(?)見解です。

ちょっとした間のズレで、大乱闘になってしまいました。

ほんとうに、気をつけないといけないですよね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・というふうに、ずっと思っていました。

じつは、こんな裏話が!

(下画像をクリック)

 

 

 

クロマティ死球騒ぎの発端は、桑田投手だったのです!

 

桑田の内角攻めに、“バランス”を求める野手たち。

投手コーチから“行け!”と言われ登板する、宮下投手

“あと、頼むよ”と宮下投手が中村捕手にささやき・・・

宮下投手は、“クロマティを止めてくれよ”くれという意味だったのですが・・・

なんと当たったボールを止めに”いった中村捕手!

 

その結果、宮下昌巳よりはるかにボコボコにされたのは・・・

中村武志捕手だったのです!

ボコったのは星野監督!!

バックグラウンドでの壮絶な結末があったんですね。

 

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“何かあったら、俺が星野監督に殴られてやるから、大丈夫。

そうマウンドのピッチャーに声をかけていたという中村捕手。

古い人間なのかもしれませんが、この言葉に私はシンパシーを感じます。

 

私は、理不尽や抑圧されることを前提とした立ち位置として生きています。

当院のO事務長やH器科のK川先生も、その部類でしょう。

 

そもそも、理不尽な事自体が悪なのですが・・・

理不尽や抑圧されることを前提としているために、論理が一回転してしまい、理不尽じゃない状況が騙されているんじゃないかって気がして不安なのです。

 

同お二方は、理不尽なことがあると若干嬉しそうな感じで対応されています。

気持ち、よくわかります。

 

私達のような人種は、ある特異性があります。

すすんで理不尽を受け入れ対応する人間を、心から尊敬してしまうのです。

“中村武士捕手は偉い!”という一致した意見です。

 

しかしながら、おそらく我々は、令和の時代ではねじまがった変な人に部類する人間でしょう。

たぶんそろそろ絶滅すると思います。

 

コンプライアンスをまもって、みんなつながろうよ!

うーん・・・サブイボが・・・

その裏の理不尽や矛盾を処理する人のほうが、偉いよ!

あ、またふりだしにもどっちゃった・・・

 

 

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あら?クロマティ話から、ズレズレになってしまいました。

上記の一部は訂正し謝罪します。スミマセン。(令和風に)

 

ひととひととの関係性は、まさにディープワールドでございます。

齢をとって、初めて理解できる人間関係も、あります。

いろんなことを振り返り、再勉強していければいいな、と思います。