先日、某大病院のS院長先生から突然当院に電話がありました。
“S院長先生から西山先生にお電話です!緊急案件だそうです!”
え?S院長から?
ダッシュで電話をつないでもらいながら、
“俺、何かやらかしたんだろうか・・・”
ねっとりとした汗が、背中を伝いました。
“西山先生、ちょっとなあ・・・”
S院長のくぐもった声。
コンマ数秒で、想定できる謝罪を何種類か必死で考える自分がいました。
“ちょっとなあ先生、ちっちゃいネコが病院の前におって、こまっとるんよ。”
“調べたら、先生の奥さんが保護猫活動しとるんやろ?”
“先生、助けてや!”
なんでも、病院の前に子猫が迷い込み、S院長が助けたのだそうですが。
しかしS先生って、あのS先生、だよな・・・
“最近屋上にレモンの木植えててな、カルガモ親子がきてるんよ・・・”
“最近、家にアゲハチョウ飼っててな、こいつらが、かわいいんよ・・・”
S先生が、カルガモ?アゲハチョウ?
”あの~すみません。ほんとうに、S先生ですか?”
思わず本人確認をしてしまいました。
S院長が”かわいい”とおっしゃられる生き物といえば、ピットブルとか、バブルス君とか、ホワイトタイガーとか、ボスキャラペットしか湧かないのです。
”当たり前やがな先生(爆笑)!なんとかしてや!”
すみません。やっぱり本当のS院長でした。
人って、変わるんだ・・・
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”すぐに妻から連絡させるので、少々お時間ください!”
倉敷ねこまもりの会の妻に、ダッシュでTEL。
妻からS院長に直接連絡してもらい、早急に対応を進めることとした。
何と、すみやかに倉敷市保健所が対応してくださることに!
ホッと胸を撫で下ろす。めでたしめでたし。
ねこちゃん、頑張れよ!!
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ホッとしたのもつかの間、数日後帰宅してびっくり!
S院長の保護ネコちゃんが、なんと我が家に鎮座されているではありませんか!
保健所もキャパオーバーで、さっそくねこまもりに”転院”されたようです。
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S院長の保護猫ちゃん、名前、何がいいかな・・・
”オレ、Vシネ出たいんよ・・・”
たしか、Vシネ好きでらっしゃった気が・・・
ということで、S院長のお好きなVシネ系エリアを中心に、いろいろ考えました。
Vシネの不朽の名作、”首領(ドン)への道”にちなみ、
・ ドン(首領) くん
・ 鉄太郎 くん
は、どうであろうか。
常識破りの破天荒人生!
・ ビッグボス くん
・ ドンファン くん
も、いいかも!
ほかにも、ブンタくん、ショウくん、銀次郎くん、コルレオネくん、などなど、いろいろ考えました。
しかし当然のごとく一瞬で妻に却下されました。
彗星の如く現れた、彗(すい)くん、で、決定しました!
なんと福山雅治ご夫妻も、保護猫を2匹、飼っておられるとか。
飼い主、お待ちしています!いい子だよ!