耳鼻咽喉科
当科では、耳・鼻・咽頭などの一般耳鼻科疾患を中心に診察しております。 特に、難聴については補聴器専門業者の元、補聴器の斡旋を行っております。 また、アレルギー性鼻炎に関しては、通常の薬物療法とアルゴンプラズマレーザーを用いた治療を行っております。 お気軽にお問い合わせください。
補聴器外来
最近、言葉がはっきり聞き取れないと感じたことはありませんか?
家族の方から、テレビの音が大きすぎると言われたことはありませんか?
聴力が低下してくると、コミュニケーションがうまくとれなくなってきます。
補聴器外来が、明るく楽しい生活のお手伝いをいたします。
お気軽にお問い合わせ下さい。
高齢者に多い難聴とは?
- 高齢者の難聴の特徴は?
- 高い音、声から聞こえにくくなります。
- 音は聞こえるが何を言っているのか解らない状態がみられます。
- 大きい音がうるさく感じるようになります。
- 難聴が及ぼす影響は?
- 快適な日常生活がおくれなくなります。
- 周囲の人との付き合いを避け、閉じこもりになりがちです。
- 耳から入る情報が少なくなる事で、脳への刺激が減り、脳の老化が進むこともあります。
これらの解消には補聴器をお勧めします
補聴器の種類と特徴
- 耳あな式補聴器
- 耳かけ式補聴器
- ポケット型補聴器
当院の補聴器外来の取り組み(流れ)
耳鼻咽喉科受診
問診、検査等で補聴器が必要かどうか判断し、患者様にアドバイスいたします。
補聴器外来 1回目
補聴器の調整・貸し出し
認定補聴器技能者の資格を有した専門のスタッフが、患者様からの意向を踏まえ、多種多様な補聴器の中から、適したものをお貸し出しいたします。
日常生活のあらゆる場面で、お試しいただけます。(約2週間)
補聴器外来 2回目(約2週間後)
フィッティングできていれば購入
アフターケアも万全!!
日常生活で使用しながら、随時、点検・微調整を行ってまいります。
お困り事なども、ご相談ください。
補聴器Q&A
Q1. いつ頃から補聴器を使いだしたらいいですか?
周囲からの問いかけに何度も聞き返したり、テレビの音量が大きくなってきたりしたら補聴器の使い時です。
難聴が進めば進むほど補聴器を使いこなすのに時間がかかります。また、年齢による難聴は徐々に進行するため、自覚症状として感じにくいという特徴があります。ご自身や周囲の方が少し聞こえにくいなと感じた頃に使い始めると、比較的短時間で使いこなす事が出来ます。個人差がありますが、だいたい70歳くらいになると日常生活に支障をきたす程度の難聴になると言われています。
Q2. おじいちゃんやおばあちゃんに補聴器をプレゼントしたいのですが、お店に本人は連れていかなくていいですか?
補聴器は使用される方に合った物でないと、うまく聞こえるようにはなりません。
また、使用方法を誤ると逆に聞こえの神経を傷めてしまう事があります。ぜひご本人と一緒にお店に行き、ご本人の聴力やご希望にあった補聴器を使用される事をお勧めします。
Q3. お店で買うより、通信販売や広告に載っている補聴器がずいぶん安いですが、なぜでしょうか?
店頭で販売されている補聴器の代金には、調整代、アフターケアなどの代金も含まれています。
割高に感じるかもしれませんが、補聴器は使用される方にあった物でないと有効に効果を発揮しません。前述しましたように、ぜひご本人と一緒にお店に行き、ご本人の聴力やご希望にあった補聴器を使用される事をお勧めします。
Q4. 補聴器は片耳で使いますか?両耳がいいですか?
両側使用する利点としては、音源の方向がわかる、両方で聞くためにそれぞれの耳の負担が少ない、などがあります。
その反面、購入費が片耳より多くかかってしまいます。また、聴力に左右差がある方、中耳炎の既往のある方などは、有効に両側で聞き取ることができない場合があります。新規に補聴器を作成する場合、まず片耳で使用し、それで物足りないようであれば両耳で使用する事をお勧めします。
Q5. 補聴器は雑音がするそうですが?
まず、補聴器という機械を通して音や声を聞くため、若干の音の歪みは生じます。
ただし、これは雑音というレベルではありません。電話で聞く声が肉声と若干違うのと同じです。雑音がするのには、大きく2つの事が考えられます。ひとつはハウリング現象です。補聴器はマイクから入った音を増幅してスピーカーから出しますが、ハウリング現象とは、補聴器が耳の穴にうまく挿入されていないために、スピーカーから出た音を再度マイクが拾ってしまい、音が無限大に大きくなってピーピーとなる現象です。これは、補聴器をしっかり挿入する事で解決します。
もうひとつは、今まで聞こえなかった環境音(例えば道路を走る車の音、空調など)を雑音と感じる事です。難聴の方は環境音も聞こえないため、補聴器を使用する事により、会話やテレビの音などのご自身が聞きたい音(声)と同時に、ご自身が聞きたいと思わない環境音も聞こえるようになります。健常者は環境音に慣れているために雑音と認識しません。補聴器の使用を続ける事により環境音に慣れてきますが、難聴が進めば進むほど慣れるのに時間がかかります。
Q6. 電池はどれくらい持ちますか?またその費用は?
耳穴式と耳かけ式に使用する電池はボタン電池で、6個1000円前後です。機種や使用時間によりますが、耳穴式で2週間、耳かけ式で3週間くらいが目安です。
ポケット式は単4乾電池を使用します。
Q7. 店頭で買ったら、もうお店には行かなくていいですか?
購入時の一度の調整で全てが終わるわけではありません。
何度か微調整を行っていく事により、ご自身にとってより使いやすい設定になります。また、耳垢の付着などでスピーカーが詰まる事もあります。定期的な補聴器の調整をお勧めします。
Q8. 補聴器を使えばなんでも聞こえるようになりますか?
残念ながら、なんでも聞こえるというわけにはいきません。
難聴者(特にご高齢の方)の特徴として、小さい音は聞こえにくくて大きい音は響いてうるさく感じる、あやわかり(音や声がしているのはわかるが、内容がわからない)がしない事があげられます。そして、それは難聴が高度であればあるほどその傾向が顕著になります。そのため、音を大きくすれば聞こえるというわけではないのです。
聞こえが悪い方は補聴器を使って文字通り聞こえを補い、周囲の方もその点を理解していただきたいと思います。
Q9. 補聴器を使っている方に対して、どのような事に気をつければいいですか?
前述のように、補聴器を使用しているからといって、何でも聞こえるというわけではありません。
言葉はコミュニケーションのひとつです。小さいお子さんに話しかけるように、言葉と同時に表情や身振り手振りなどを交えてコミュニケーションをとって下さい。
また、大きな声で早口でしゃべるとかえってわかりにくくなります。少し大きめの声で、落ち着いて、ゆっくり、はっきりした声で話しかけて下さい。あやわかりがしにくい音声(カ行・サ行など)もあるので、もし話が通じにくければ、同じ言葉で話しかけるより違う言い方をした方がわかりやすい場合があります。例えば、「食事にしますか?」でわからなければ2度目は「ご飯を食べますか?」に言い換えてみて下さい。